フードバンクの周辺⑩ー「どこかの支援につながって生活立て直せたかなぁ」

フードバンク倉庫。アサヒ飲料さんからのFB食品
フードバンク倉庫。アサヒ飲料さんからのFB食品

いろんな人が通過していった

6月からフードバンクでボランティアをしています。ここでは食糧支援に留まらず、生活困窮状態にある人の自立に向けた支援をしています。生活保護の申請への同行、定住に向けて住まいの確保就労への支援等、一連の支援をして自立へとつなげていきます。私も食品の管理から同行支援等々まで色々やっています。

 フードバンクには日々生活困難を抱えた人たちがやってきます。食糧が底をついてしまった…数日何も食べていない…とやってきます。7月には福島の被災地で除染の仕事をしていたが、辞めて無一文でここまで来たという方が数人来ました。(その会社は)労働環境の悪さなどがあり、いたたまれず辞めて来たとのこと。数日何も食べていないので食料支援を求めてやってきたのです。

 

家がない、家族がない・・・

 彼らには家がない。家族とも縁が切れ、一人身である彼らにとってVネットは最後の砦である。「何とか生活を立て直したい」と言って東京に向かっていった青年。「故郷名古屋へ帰って死にたい」と言っていた中年の男性…ちゃんと目的地へ着けたかなぁ…どこかで支援につながって生活を立て直せたらいいのだが、と願うばかりである。

 社会は彼らをすべて自己責任だ、と簡単に片づけてしまうが、彼らにも生き直すチャンスが与えられていいはずであるのに。格差社会を目の当たりにした。

 人手が足りないならと軽い気持ちで始めたフードバンクボラだが、今はボラ体験を周囲に伝え、支援の輪を広げていくことも私の役目(?)になりつつある今日この頃です。(坂主)

 

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